社会人になって様々な研修を受けられた
方も多いだろう。
研修は閃きを与えてくれるものであって
自己成長を約束されたものではない。
私も様々な方々にご指導を頂いてきました。
しかし、なるほどと閃く事はあっても、心に
刺さるシーンは特にございませんでした。
では、名指導者とは誰か?それは
お客様です。
銀行員時代、駆け出し1年目の時、法人担当
として数十社の担当を受け持ちました。
右も左もわからない状態で
外に出れば、ミスの連発。ミスの度に上司
に怒られるのは慣れたものだった。
しかし、お客様からの言葉は非常に心に
刺さりました。
「あんたいい加減にしてよ!!」
「担当者変わって欲しい」
「本部に苦情連絡入れます!!」
この言葉を発するに至る原因は全て私。
あの人にここまで言わせてしまった。
と心に大きなトゲが刺さる毎日。
寝れぬ日も1度や2度ではありませんでした。
でも、最後まで面倒見て頂けたのも
厳しい叱咤激励を頂いたお客様でした。
「あんた本当にどうしようもないね。
前の担当者こうゆうふうにやってたよ。」
「また来たの?コーヒー入れたるわ」
「ノルマ大丈夫?なんか協力したるわ」
「え?もう異動なの?なんだかんだで
あんたとの思い出が一番だわ」
と涙がポロリ。
自分が成長させて頂けるのはお客様だな
というのは本当に痛感しました。
JPCスポーツ教室の社内研修でも、
「この研修はあくまでもインプット用で
成長を約束するものではない。
あなた達の指導者は子ども達。実は
指導する側のあなた達が子ども達から
保護者様から多くの事を学んでいる。
学ばせてもらっている。
これを肝に銘じなさい。
それがわからない人材は一生成長は
ない。あり得ない。」
『名指導者は社内にいない』