先日、東京の強豪校に属している高校球児が
JPCの体幹に来ました。身長は約180㎝、体重
85キロ。筋骨隆隆でなんとうらやましい体型
だと普通の人は思うかも知れない。
初対面でしたが、
「レギュラー?」
「5番セカンドです。」
「そのカラダでは試合でホームランあんまり
打てんだろ?」
「はい。8本です!!」
この体なら30本以上は欲しいところ。
「将来の夢は?」
「…………プロ野球選手ではないです(汗)」
なぜ打てないか分かるか?
「分かりません。」
「トレーニング後に分かるよ!!」
小学校6年生、中学1年生の体幹クラスに参加
してもらいましたが、中盤以降はもう
ヘロヘロ(笑)
「お~い高校生!!何やってんの?」
「お前いつまで寝てんの?」
「いやっ!!これ地獄です(汗)」
「お前隣の小学生見てみろ!!ピンピンしてる
だろ?」
「この子達やばいですね(笑)」
「お前がやばいんだよ!!」
「重量挙げてパンパンに膨らんだ自分の筋肉見て
何気持ち良くなっての?気持ち悪い!!」
「重量挙げは野球に必要ありません!!」
強豪校に行けばだいたいのトレーニングは50キロ
を超える重りを持ちスクワットをしたり、胸筋
を大きくする為に仰向けになった状態で50キロ超
の重りで上下運動を行う。
しかし、大きな筋肉は非常に重たい為、スピード
を失う。ましてや野球の場合はマウンドから
ピッチャーがボールを投げてバッターの元へ
0.44秒で到達する。俊敏性を失ったカラダが
0コンマ何秒の世界では結果が残せない。
子ども達は目の前の与えられた事を何も疑う事
なく行う。その結果自分に実力がないと嘆く。
しかしそれは大きな間違い。これだけ体格が良く
て的確なトレーニングを行えば必然的にトップ
アスリートになれる。まずこのカラダを作り上
げられるメンタルがあれば十分成長出来る。
こういう子達を見てつくづく思う。
野球は昭和の時代から何一つ成長してない
スポーツだなと。
「なんで打てないか分かるか?」
「インナーとアウターのバランスが悪過ぎです」
「ウエイトを止めて体幹をやります!!」
「いいね!!スピード、切れ、正確性これ大事
だよ。頑張って!!」
彼の目は新たな目標で輝き始めました。
「で、将来の夢は?」
「プロ野球選手です!!」