思春期は個人差があるため年齢区分は明確では

ありませんが、男性は10歳から12歳から

18歳~19歳頃まで、女性は8歳~9歳から

16歳~18歳頃までの時期をいいます。

この時期は体の発達が急速で活動量も増えます。

また、一生のうちで基礎代謝量が最大になるので

スポーツをする場合はさらに多くのエネルギー

や栄養素が必要となります。体をつくるたんぱく質

をはじめ、骨格の成長に欠かせないカルシウム、

血液中の赤血球に含まれる鉄などのミネラルは特に

意識したいものです。

女性選手の場合は無理なダイエットを行う場合が

あり、それによって拒食症や過食症などを引き起こす

選手もいます。無理のない食事の計画やメニュー

づくりが必要とされます。

思春期の傾向として、食べやすいパンやおにぎり、

ラーメンなどの炭水化物や、揚げ物などの脂質の

多い物に好みが偏り、必要な栄養素が不足ちがち

になります。必要な栄養素を含む食材を選び

それをもとにメニューを作りましょう。

ダメだとわかっていても運動後にカップ麺や

ファーストフード、甘いジュースなどとってしまう

選手もいます。せっかくトレーニングや練習を

行ってもその後の食事で栄養をとれなければ

効果は半減し、コンディションにも影響します。

さまざま事が自由になる思春期だからこそ、

規則正しい食習慣を身に付けさせたい時期です。