プライミング効果とは、
先行する情報に判断が影響を受ける現象。
最初に見聞きした事柄(先行情報)「プライム」
後続の事柄を「ターゲット」といいます。
例えば、
「ピザ」と10回言った後、肘の部分をさして
「ここは何?」という問題があります。
多くの人が触れた事がある問題だと思いますが、
答えはもちろん「肘」。
しかし、多くの人が「ひざ」と答えてしまう。
これがプライミング効果です。
「ピザ」という「プライム」(先行情報)が
ターゲットである「ここは何?」という質問に
対して無意識・反射的に影響を受けてしまうの
です。
プライミング効果のポイントは、無意識に先行する
事柄を後に学習するポイントに関連付けてしまう
という点です。
プライミング効果がマイナスに働く時があります。
○○はダメだと嘆いている人。
今年の新人はダメだ。(新人を教えるのはあなた。)
先輩の働き方、教え方が「プライム」となり、新人の
中に残っていくことになります。
すなわち、
「今年の新人はダメだ」=「自分達の指導力がない」
と言っているようなもの。
「なんでちゃんと宿題やらないの?」
という親は宿題をやらないが「プライム」
子どもが自分の思い通りにならなくて、激怒する親
がいるとします。でも、それって本当に子どもの
せいなのか?
家事、育児、仕事、人間関係等人のせいにする人
の「プライム」はマイナス要素しかありません。
よって「ターゲット」はマイナス要素の塊とな
り、結局は自分に帰ってきます。
妻がマイナスの「プライム」を発すれば
夫がプラスの「プライム」を発する。
その逆もしかり。それが一方通行になれば
関係性が悪化するのは目に見えている。
完璧な人間などいない。ありえない。だからこそ
相互扶助の信念。要は「お互い様」。
プラスの「プライム」を与えられる人の周りには
プラスの人しか寄ってこない。