視座とは?
物事を見る姿勢や立場のことを指します。
現場スタッフと経営者は、視座(地上を見る視点
の高さ)が違います。ここで言う視点の高さは
良い、悪い、偉い偉くないの話では無く、役割や
習性としての違いです。
現場スタッフの眼。地上がくっきり見えます。
セブンイレブンがあることも、その前の街路樹も
自転車も細かく把握出来ます。
リーダーの眼。東京銀座の半分くらいを見渡す
事が出来ます。どこにどんな道が通っていて
周辺にはどんなビルが建っているのか、どこの道
が渋滞しているのか、細かく把握し対応出来ます。
ここからさらに視座が高くなって、銀座全域、銀座
周辺の隣町まで見渡せるようになるとマネージャー
としての力がついてきている兆し。
部長の眼。首都圏全域を見渡しながら全体最適の
陣頭指揮が執れる。山手線各駅の部分最適を
考えるのではなく、山手線全線の全体最適を
考える。
各部長からは「駅員が足りない!」とか、
「駅前の再開発に着手したい」などの要望が
あがってくるけど、経営資源は限られているため
山手線および首都圏全域の全体最適を考えると
各駅超のすべての要望には答えてあげることが
できなくなる。(しかし、部分最適を職務とする
駅長からは不満の声は大きくなる)
経営者の眼。東京だけではなく、関東全域から近県
までを見ている。関東、甲信越、中部、近畿、北陸
などの地域、都府県を上空から俯瞰して、さらに
大きな全体最適策を練る。
この視野がもっと高くなって、日本全土、アジア圏、
全世界を見渡せるようになったら立派なグローバル
経営者。
「うちの社長は現場のことを何もわかってない」
という不満はそれこそ日本にある300万社全てに
共通することだと思います。
社長の仕事は、ヒト、モノ、カネ・情報・時間・企業
文化という有限な経営資源を、社員や顧客を含むできる
限り多くの人が幸せになるために全体最適化し、
持続可能な会社経営をすること。(ゴーイングコンサーン)
見える視野が広い分、決断するスピードも必然的に早く
なります。ベンチャー企業は資本力では大企業には勝て
ません。勝るモノはスピードです。1年前と比べ、うちの
会社は何も変わっていないという中小企業は高リスク企業
とも言えます。
会社全体がこの仕組みを理解すれば、バランスを取れた
安定的な企業であるとも言えます。
さあ来週の月曜日はJPCスタッフ研修の日です。
1ヶ月で楽しみな時間の一つ(^^)
急成長企業に独裁者あり(笑)